octavia: 2011年1月アーカイブ

エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団

ノエミ・ナーデルマン(ソプラノ)
イルス・フェルミリオン(メゾ・ソプラノ)
二期会合唱団



マーラー:交響曲第2番「復活」



都響とのコンビによる録音で楽壇を席巻しているインバル。マーラー第4番では宇野功芳氏による大絶賛の言葉を受け、11月に発売したばかりのマーラー第3番においては、「世紀の名演」と謡われているほどのインバル&都響のマーラー・シリーズ。
第4弾となるのは、2010年6月の定期演奏会での都響の秀演が記憶に新しい第2番「復活」です。超絶的ともいえるオーケストラの機能美と、インバルの細部まで一貫して自身のマーラー演奏に対する哲学・美学を追及した演奏。弦楽器のアンサンブルの美しさは逸品で、2人のソリストによる艶のある歌声も必聴です。
均整がとれ、かつ精密でありながらも情熱やマーラー独特の和声の美しさが存分に表現されています。ここにまたひとつ巨匠インバル&都響の名演が燦然と加わりました。
 


2010年6月19日 サントリー・ホールにてライヴ収録

マルティン・ジークハルト指揮
アーネム・フィルハーモニー管弦楽団



マーラー:交響曲第5番



交響曲第6番で始まったこの企画は、リリース当初専門誌で、演奏ならびに録音ともに絶賛を受けた。
今回はその流れを受け継いだ交響曲第5番のリリースである。
ジークハルトのマーラーは、オーソドックスな解釈ながら、全編にわたって平衡感を重視し、管弦のバランス、屹立する響きの処理も見事で、音楽の推進力を失わない、理想的なサウンドを展開している。
アーネム・フィルもここ数年でオーケストラの世代交代も顕著に進み、技術的にも第6番の収録時と比べると飛躍的に向上がみられ、ここに聴ける第5番の演奏は、現在このオーケストラが最も自信を持ってお披露目する内容だとも言えるだろう。

特にこのオーケストラの特徴でもある弦楽アンサンブルの優秀さは特筆ものであり、アダージオ楽章は美しさが際立つ。また冒頭のトランペット、3楽章で主になるホルンのソロの優秀さも聴き所だ。  またこのシリーズは、第6番のリリース時からオーディオ・マーケットからも支持されたシリーズであり、今回も第5番でも、オーケストラの音響すべてがマッシヴに、また鮮烈に収録されている。これは現在のEXTONの誇る、優秀な録音技術を再認識できるリリースともいえるだろう。


録音: 2010年11月3-5日 
アーネム、ムシス・サクルムにて収録
 

金 聖響(指揮)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
澤畑 恵美 (ソプラノ)
竹本 節子 (メゾ・ソプラノ)
神奈川フィル合唱団



マーラー:交響曲第2番「復活」


1970年、神奈川の若い音楽家たちによって産声を上げた神奈川フィルハーモニー管弦楽団の創立40周年記念演奏会におけるマーラー:「復活」。
2009年に常任指揮者に就任した金聖響は常に斬新なアイデアでオーケストラのポテンシャルを最大限に引き出しています。今回のマーラーでも、神奈川フィルの繊細で透明な響きを生かし、引き締まった表現を基本としています。終楽章では壮大なクライマックスを感動的に描き出し、ソプラノ澤畑恵美、メゾ・ソプラノ竹本節子、日本を代表する2人のソリストがその包容力に満ちた歌声で天上の清らかさを見事に歌い上げています。
金聖響と神奈川フィルが進める「マーラー・プロジェクト」のハイライトとして、指揮者、オーケストラ、独唱、合唱が一体となり、神奈川フィルの新たな歴史を刻んだ渾身の演奏の記録です。 


録音:2010年5月29日 神奈川県民ホールにてライヴ収録
 

アブデル=ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)
 



J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV846-869


 
近年来日も多く、ピアノ界の新たな巨匠として注目を集めている名手エル=バシャの最新録音盤です。今回は遂にエル=バシャがバッハを手がけます。
1曲目の有名なプレリュードから即バッハの世界に引き込み、隙のない緊張感と豊かな響きのなかで「無限の調和」の旅をしているかのようです。

エル=バシャのバッハはとにかく美しい! 
卓越した技術をもとに奏でられるその音は、まったく混濁がないが、絶妙なペダリングにより暖かな響きを導き出します。シンプルで飾り気のない美しい音色、ピュアなサウンドはエル=バシャの魅力のひとつです。そして徹頭徹尾エル=バシャのアナリーゼが展開されます。より自由に奏でられるプレリュード。完全に構築されてゆくフーガ。この「静」と「動」で展開される偉大なるバッハの作品を完全に創造しています。
また、今回は「バッハの深い響きを再現するにはこのピアノではないと!」というエル=バシャの強い希望によりベヒシュタインD-280を使用しました。ピアノの音色により深みと強いコントラストを表現しております。これぞ「現代のバッハ像」「ピアノ芸術の最高峰」というアルバムが誕生しました。


録音:2010年10月29,30日、11月1,2日
埼玉・秩父ミューズパークにて録音
 

三輪 郁(ピアノ) 


モーツァルト:
グラスハーモニカのためのアダージョK.356
ピアノ・ソナタ第11番K.331(トルコ行進曲付)
ピアノ・ソナタ第10番K.330
ロンドK.511
キラキラ星変奏曲K.265


ウィーンの薫陶を受け、ウィーンのアーティストと共演も多数。日本人ピアニストの中で最もウィーン的であるといわれる三輪郁。今回ファン待望のモーツァルト・アルバムが誕生しました。2003年から行ったコンサートシリーズ「ウィーンのモーツァルト」は各所から大絶賛を受け、「モーツァルト弾き=三輪郁」を決定づけました。
三輪郁のピアノは、粒の肌理細やか音色により明るいのびやかなモーツァルトを描きます。輝かしい音色のひとつひとつが、モーツァルトの表情を見せ、歌心あふれるメロディが、自然と伸びやかに広がります。ウィーンで長年生活してきた三輪郁ならではのモーツァルトです。
また、当アルバムでは、モーツァルト演奏には最適とされ過去のモーツァルト弾きの名手たちも使用してきたベーゼンドルファーを用いています。ベーゼンドルファーによる三輪郁のモーツァルト。これほど美しいモーツァルトは三輪郁にしか到達できません。


今、もっともウィーンの薫りを伝え得ると思われる日本人ピアニスト 三輪 郁はウィーン・フィルの首席奏者たちから大きな信頼を得ており、コンサートマスターのライナー・キュッヒル、ライナー・ホーネック、首席フルーティストのヴォルフガング・シュルツ、更にホーネックと首席チェリストのフランツ・バルトロメイ、首席クラリネットのエルンスト・オッ テンザマーによる“ウィーン・ゾリステン・トリオ”等と度々共演。 さらにベルリン・フィルの首席奏者 エマニュエル・パユ(フルート)、ラデク・バボラーク(ホルン)、などと共演している。
代々音楽家の家系に生まれ、優れた音楽環境の中で育った三輪 郁は、幼少期からピアノに親しみ、三浦みどり、大島久子、ハンス・グラーフ、ヴォルフガング・ヴァッツィンガー、ハインツ・メディモレックらに師事している。桐朋女子高等学校を経て、ウィーン国立音楽大学及び大学院に学んだ三輪 郁は満場一致の最優秀で修了し、オーストリア政府からその業績が表彰された。その後はイタリアのフィナーレ・リグレにおける“パルマ・ドーロ”国際コンクールにおいて審査員全員一致で第一位に選ばれたほか、ドイツ・ドルトムント国際シューベルトコンクールや浜松国際ピアノコンクールなどでも入賞している。
ウィーン楽友協会・ブラームスザールやウィーン・コンツェルトハウスでのコンサートのほか、ドルトムント・フィル、ノルウェー放送交響楽団、ニース交響楽団、ソフィア・フィル、北京交響楽団、広州交響楽団などと共演しており、日本でも主要オーケストラでの数多くの共演を通じての音楽的信頼も厚い。 


録音:2010年9月1-3日 
愛知・碧南市芸術文化センターにて録音

 

アレシュ・バールタ(オルガン)
 



ドヴォルザーク:
交響曲 第7番 ニ短調 作品70 <オルガン・ソロ版>
ブラームス:
二つのプレリュードとフーガ
オルガンのためのフーガ 変イ短調
コラールとフーガ



オーディオ業界でも好評のシリーズ、今度はドヴォルザーク:第7交響曲オルガン版の登場です。新世界交響曲に始まったこのシリーズはドヴォルザーク交響曲の3大名曲が揃いました。
ドヴォルザークの交響曲の中でも最も民謡性の豊かなこの曲をバールタは、自然に表現しています。このオルガン版の演奏は、たった一人で演奏されているのにも拘わらず、ドヴォルザーク・ホールの充実した音響により、リスナーを満足させる演奏、録音です。

カップリングされたブラームスの前奏曲とフーガは、以前バールタが抜粋してオルガン・イリュージョンに収録されたものの全曲盤であり、ブラームスのオルガン曲の代表的なものです。
互いに音楽的関係の深い彼らは、第7番で顕著なブラームスの影響を受けた面も多く、バールタがあえて前奏曲とフーガと第7番をカップリングした事で、アルバムの充実度を高めています。このシリーズはオーディオ・ファンからの支持も高い作品です。


録音:2010年4月-26-27日 
プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールにて収録
 

山本訓久(指揮)
東京ウィンド・シンフォニカ
雲井雅人(アルト・サキソフォン)※



R.シュトラウス(山本訓久編): 祝典行進曲 作品1
伊福部昭:古典風軍樂「吉志舞」
モーリス(仲田守編):組曲「プロヴァンスの風景」※
ホルスト(山本訓久 校訂):軍楽隊(吹奏楽)のための組曲 第1番 原典版(世界初録音)
レスピーギ:バラード「ハンティングタワー城」
グレインジャー(フェネル 校訂):リンカンシャーの花束
グレインジャー:カントリー・ガーデンズ


 
中高生から大人まで、なじみの深いホルストの「第1組曲」の原典版世界初演をライヴ収録!!
同時に世界初録音となります。レパートリーとしては吹奏楽の中核を担う曲でありながら、ホルストによる直筆稿に焦点が当てられることはあまりありませんでした。今回使用している楽譜は、直筆稿によって出版社の都合による改編、ミス・プリントによる問題を修正した「原典版」です。ホルストの本来意図していた音がここに蘇ります!!

当アルバムではR.シュトラウスの祝典行進曲、レスピーギやグレインジャーなど、吹奏楽のなかでも演奏頻度の高い名曲のほか、伊福部の「吉志舞」も収録しています。どこかで聞いたことのあるフレーズが出てきます。
また、モーリスの「プロヴァンスの風景」では、ソリストの雲井雅人の腕が光ります。水彩画であらわされたような美しい情景が浮かび上がります。


<東京ウィンド・シンフォニカ(TWS)>
2010年結成。中堅から若手までのフリープレーヤーが集まり東京都を中心に活動。後世に残すべき吹奏楽作品の発掘と紹介を活動の主軸として、作曲家と作品の真の姿に焦点を絞った独自の方向性を以て「新しい響き」を探求する吹奏楽団。
「クラシック音楽の歴史」の中での『吹奏楽』を探求する為、作曲当時に指定された編成とその響きを重視し、近現代日本の吹奏楽では使用頻度の少なくなった楽器(Alto Horn・Baritone Horn・Saxhorn Bass 等Saxhorn族など)も編成に組み込んでいる。
今回の録音では、常任指揮者 山本訓久氏の協力のもと、現在演奏されている版との違いを明確にしてホルストが想定していたサウンドの再現に成功している。


録音:2010年9月23日 保谷こもれびホールにてライヴ収録

宮崎陽江(ヴァイオリン)



バルトーク:
ルーマニア民俗舞曲Sz.56
ヴァイオリン・ソナタ Sz.75
弦楽四重奏曲 第4番 Sz.91
無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117


 
ヨーロッパで活躍するヴァイオリニスト宮崎陽江新録音は、20世紀を代表するハンガリーの作曲家バルトークがテーマ。無伴奏、ピアノとのデュオ、弦楽四重奏など、宮崎陽江の鋭敏な感性と確かな技巧が、バルトークの鮮烈な音楽を紡ぎだす。


2010年6月4-9日 フェニックス・スタジオ・ブダペストにて収録


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