1885年(明治18)にデーリング商会が横浜で製造販売した日本最古級のアップライトピアノによる演奏のアルバム「天使のピアノ」が4月に発売されました。この録音で使用されたピアノは現在、国立市の福祉施設、滝乃川学園のチャペルに置かれ、定期的に演奏されています。もとはこの学園の2代目園長で、鹿鳴館時代に活躍した石井筆子のピアノだったもので、正面にある天使像から、「天使のピアノ」と呼ばれています。明治時代の温かくも不思議な音色をお聴きいただきながら、演奏者の三好優美子さんに、ピアノの修復や調律のこと、録音秘話などをお話していただきました。どうぞお楽しみください。