2010年6月アーカイブ

マンフレッド・ホーネック(指揮)
スンハエ・イム(ソプラノ)
ピッツバーグ交響楽団



マーラー :交響曲 第4番



前作マーラー:交響曲第1番(EXCL-00026)は、レコード芸術誌にて特選盤、吉田秀和氏の絶賛、またリーダーズ・チョイスランキングで6位に入るなど、大好評を得ております。このシリーズの存在感を大いに予感させる出来事となりました。
ホーネックの音楽作りは、一言で「ウイーン風」を掲げ、リハーサル中もVieneseという言葉を幾度も繰り返し、そのスタイルを徹底しています。

第2楽章に代表されるボヘミア的な踊りのリズムや土着のフォークソングの表現なども、中欧の歌い回しを実に上手く研究しています。
ホーネックはこの録音の3週間前にチェコ・フィルにおいて同じ試みを行っており、そこで得た独特のボウイングやアンサンブルの伝統的で特殊な表現なども、今回のピッツバーグでの録音で盛り込んでいます。
聴きどころの第3楽章ではホーネックらしい、ダイナミックレンジも随所に表現され、マーラーの求めた空間性を余すところなく、仕上げています。
また終楽章には、気鋭のソプラノ歌手スンハエ・イム(オペラやオラトリオの分野で活躍し、これまでにヘレヴェッヘ、ブリュッヘン、シャイー(指揮)などと共演、現在シュトットガルト歌劇場で活躍中)を起用しました。歌手へはオーケストラとの一体感、と極めて楽器的且つ、ボーイソプラノを彷彿とする歌唱表現を要素し、天上の澄み切った世界観を表出しました。
前作に次ぎ、細部までこだわり抜いた演奏と録音でお届けする今作はマーラーイヤー必聴盤の一枚です!


録音: 2010年1月25-31日 
ピッツバーグ、ハインツホールにて収録


アレクサンダー・ガヴリリュク(ピアノ)
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
シドニー交響楽団



プロコフィエフ:
ピアノ協奏曲第3番&第5番


 

アレクサンダー・ガヴリリュクとアシュケナージによるプロコフィエフ:ピアノ協奏曲全集完結盤の登場。
ガヴリリュクはウクライナ出身、ロシア・ピアニズムの血を受け継ぎ、浜松国際コンクールで16歳の若さで優勝。国際的な活躍に加え、定期的な来日で日本においても多くの人気を獲得してきました。
当盤では、プロコフィエフのピアノ協奏曲の中でも最も有名な「第3番」を収録しました。独特なモダニズムの中にも古典的な要素を盛り込み、難解なパッセージと、強烈なリズムが印象的な曲。ガヴリリュクはアシュケナージのサポートの下、テクニックのディテールをこだわり抜き、曲の構造を重視して演奏しています。自らのプロコフィエフの世界を確立し、華やかながらもしっかりと構築された骨太な演奏で弾き切っています。

実力派ピアニストとしていま一番輝かしく活躍するガヴリリュク。そしてピアニストとして当協奏曲全曲の録音を行い、プロコフィエフの演奏はすみずみまで精通しているアシュケナージ。両者の強い信頼関係を感じさせる秀演です。
 


録音:2009年11月12-14日(第3番)、17-19日(第5番)
シドニー、オペラ・ハウス、コンサート・ホールにて収録


水谷上総(ファゴット)
大堀晴津子(ピアノ)



ダーヴィド:ファゴットとピアノのための小協奏曲 作品12
カリヴォダ:ファゴットとピアノのためのサロン的小品 作品230
カリヴォダ:ファゴットとピアノのためのヴァリエーションとロンド 作品57
ウェーバー:ファゴットとピアノのためのアンダンテとハンガリー風ロンド 作品35
シュレック:ファゴットとピアノのためのソナタ 作品9
ヒンデミット:ファゴットとピアノのためのソナタ



N響の首席ファゴット奏者として、オーケストラや室内楽ソリストとその地位を名実ともに固めている水谷上総。第2作品目となる今回のリリースは、ヒンデミットやカリヴォダなどドイツ人作曲家のものを集めたアルバムとなりました。

オーケストラ奏者としての確実性、機能の高さを余すところなく表現し、またファゴットのマスター・ピースとして、勉学中の学生たちにも手本となるものです。楽器の限界までその完成度を求めた内容です。


録音: 2010年4月1-3日 
横浜、かながわアートホールにて収録


ぺク・ジュヤン (ヴァイオリン)
ヘンリク・シェーファー(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団


 

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲  ニ長調作品77
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調作品26


 

昨年5月、すみだトリフォニーホールにて行われた、ぺク・ジュヤン、ヘンリク・シェーファー指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団との共演アルバムです。

流麗でながら力強く伸びのある音楽性とテクニックで2つの名曲をつくりあげています。日本では、2008年にN響&ファビオ・ルイージで共演しチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏し全国的に強い印象を残しました。また、最近ではのだめカンタービレ最終楽章(CD)のソリストで参加し、こちらも幅広い聴衆に親しまれております。今回のリリースは2010年6月の来日記念盤です。


録音: 2009年5月18-19日
すみだトリフォニーホールにて収録


高橋多佳子(ピアノ)



ショパン:バラード第1番 ト短調 作品23
バラード第2番 ヘ長調 作品38
バラード第3番 変イ長調 作品47
バラード第4番 ヘ短調 作品52
スケルツォ第1番 ロ短調 作品20
スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39
スケルツォ第4番 ホ長調 作品54



高橋多佳子のライフワークのひとつである、ショパン。ショパン・コンクール入賞ピアニストである彼女の集大成的録音といえる、「ショパンの旅路」シリーズ。本商品はその中から、演奏頻度や人気曲目という点で特にご要望の強かった、バラードとスケルツォを集めました。
物語のようなバラードたち。
繊細さの中に力強くリズムを刻むスケルツォ。
やさしさ、せつなさ、さまざまな感情が入り混じるこれらの作品を、高橋多佳子は説得的に語りかけます。

なお、今回はDSDリマスタリングを施し、SACD HQ Hybrid盤での発売です。音楽的なことはもちろん、さらなる高音質を求めるリスナーの方にも満足していただける仕上がりとなっております。


録音:2000年-2002年
ワルシャワ・フィルハーモニー大ホールにて録音

鈴木優人(チェンバロ)



J.S. バッハ:幻想曲とフーガ(未完) ハ短調 BWV 906
G.リゲティ:ハンガリー風パッサカリア
J.P.スウェーリンク:ファンタジア・クロマティカ
J. S. バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV 903
G.A.フレスコバルディ:トッカータ 第1番 ト調
J.S.バッハ:フランス組曲 第4番 変ホ長調 BWV 815
リゲティ : ハンガリーのロック(シャコンヌ)
J.J.フローベルガー:トッカータ 第1番 イ短調
武満徹:夢みる雨(1986)
J.J.フローベルガー:トッカータ 第2番 ニ短調
野平一郎:「邂逅」チェンバロ独奏のための



作曲、ピアノ、指揮…、多岐に渡る音楽シーンで活躍をする鈴木優人デビューアルバムです。父・鈴木雅明譲りの優れた才能から発揮される新たなチェンバロの世界が繰り広げられます。

様々なクラシックのジャンルで活動しているバランス感覚と優れた伝統美により、バロックから現代まで、新たな視点で表現されたチェンバロアルバムです。


録音:2009年7月13~15日
秩父ミューズパーク音楽堂


松本和将(ピアノ)



ショパン:
スケルツォ 第1番 ロ短調 Op.20
ノクターン 第1番 変ロ短調 Op.9-1
ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2
ノクターン 第20番嬰ハ短調(遺作)
エチュード Op.25-1 変イ長調 「エオリアンハープ」
エチュード Op.25-9 変ト長調 「蝶々」
エチュード Op.10-12 ハ短調 「革命」
ポロネーズ 第5番 嬰へ短調 op.44
2つのワルツ  Op.69 第9番  変イ長調「別れのワルツ」
                                第10番 ロ短調
ワルツ第2番Op.34-1  変イ長調「華麗なる円舞曲」
ポロネーズ 第6番 変イ長調 op.53 「英雄」

 



どうやら僕は本番になると人が変わったような演奏をするタイプのようで、ステージに上がると突然今まで出たこともないような音色のイメージが湧き出したり、ちょっとしたアイデアが浮かんできたり、どんどんその本番パワーというようなものは増大していき、本当に心と体の奥底から湧き上がるエネルギーを捉えられるようになってきました。大好きなショパンの作品で行ったリサイタルが、こういう形でライヴ録音として残ることは本当に嬉しいことです。

松本和将(CDライナーノーツより)


録音:2009年10月6日
東京文化会館(ライヴ)

ミシェル・ベッケ(トロンボーン)
長尾洋史(ピアノ)



S.ラフマニノフ:エレジー
F.メンデルスゾーン:無言歌 二長調
A.オネゲル:トロンボーンのためのオマージュ
~演奏に立ち会えない作曲家の心残りを託して
E.ボザ:バラード
J.カステレード:ソナチネ
B.クロル:カプリチオ・ダ・カメラ
F.クライスラー:愛の悲しみ



2010年2月、日本がそのサウンドに度肝を抜かれました。久々となった日本でのリサイタル。
ホールに降り注ぐ神々しい音色!客席を包み込むような柔らかなサウンド!それはまさしくベッケ・サウンドであり、世界のトロンボーン吹きを憧れの的にし、すべての人を魅了した音でした。プレーヤーとしてピークを過ぎたとの声も聞かれますが、その演奏はいまだ健在で、サウンドは唯一無二であることを証明することとなったリサイタルとなりました。

当アルバムでは、その日本ツアー後にレコーディングされたもので、ベッケが長年親しんできた愛曲ばかりです。精巧な演奏と鋭い感受性による、豊かな音楽。トロンボーンという楽器を超越した、天上の音楽なのです。


2010年2月 パルナソス多摩にて収録

五十嵐明要(as) J.H.コンセプション(as) 西条孝之介(ts)
三森一郎(ts) 原田忠幸(bs) 前田憲男(p)&(arr)
荒川康男(b) 猪俣猛(dr)


1.Love me or leave me
2.Taking a chance on love
3.As time goes by
4.Lady is a tramp
5.Don’t be that way
6.The continental
7.Just in time
8.Imagination
9.It’s all right with me
10.On the street where you live



菅野沖彦氏が録音を手がけたオーディオ・ラボ・レコード。
1970年代に当時最高の技術を駆使した高品位録音で一世を風靡したオーディオ・ラボの歴史的音源を、ハイエンド・ディスクの頂点とも言える「ダイレクト・カットSACD」として発売。
日本のみならず海外でも話題となった名盤が、マスターテープから直接おこしたダイレクト・カットによって聴けるという贅沢をお楽しみください。


録音:1976年10月6、15日 
イイノホールにて収録

八城一夫(P) 原田政長(B) 潮先郁男(G) 五十嵐武要(Dr)


~Bösendorfer~
1.STAR DUST
2.LOVE LETTERS
3.THE THINGS I DIDN’T DO
4.TEA FOR TWO
5.MANHATTAN
6.RAMONA

~Steinway~
7.ST.THOMAS
8.COME RAIN OR COME SHINE
9.WHAT’S NEW
10.STELLA BY STARLIGHT



菅野沖彦氏が録音を手がけたオーディオ・ラボ・レコード。
1970年代に当時最高の技術を駆使した高品位録音で一世を風靡したオーディオ・ラボの歴史的音源を、ハイエンド・ディスクの頂点とも言える「ダイレクト・カットSACD」として発売。
日本のみならず海外でも話題となった名盤が、マスターテープから直接おこしたダイレクト・カットによって聴けるという贅沢をお楽しみください。


録音:1974年2月20日 青山タワーホール(tr.1~tr.6)
1974年3月8日イイノホール(tr.7~tr.10)にて収録

八城一夫(P) 原田政長(B) 潮先郁男(G) 五十嵐武要(Dr)


~Bösendorfer~
1.She’s funny that way
2.If I had you
3.So tried
4.Again
5.C’est magnifique
6.My silent love

~Steinway~
7.When I grow too old to dream
8.Lover man
9.Joy spring
10.Day dream



菅野沖彦氏が録音を手がけたオーディオ・ラボ・レコード。
1970年代に当時最高の技術を駆使した高品位録音で一世を風靡したオーディオ・ラボの歴史的音源を、ハイエンド・ディスクの頂点とも言える「ダイレクト・カットSACD」として発売。
日本のみならず海外でも話題となった名盤が、マスターテープから直接おこしたダイレクト・カットによって聴けるという贅沢をお楽しみください。


録音:1975年10月11日 青山タワーホール(tr.1~tr.6)
1975年10月13日 イイノホール(tr.7~tr.10)にて収録

西条孝之介(ts) 八城一夫(p) 潮先郁男(g) 小林陽一(b)


1.I’m glad there is you
2.You are too beautiful
3.I’m gettin’ sentimental over you
4.But beautiful
5.Mean to me
6.‘Tis autumn
7.If you could see me now
8.Blue and sentimental
9.Candy
10.Street of dreams



菅野沖彦氏が録音を手がけたオーディオ・ラボ・レコード。
1970年代に当時最高の技術を駆使した高品位録音で一世を風靡したオーディオ・ラボの歴史的音源を、ハイエンド・ディスクの頂点とも言える「ダイレクト・カットSACD」として発売。
日本のみならず海外でも話題となった名盤が、マスターテープから直接おこしたダイレクト・カットによって聴けるという贅沢をお楽しみください。


録音:1976年12月21日
入間シビックホールにて収録

猪俣猛(dr) 荒川康男(b) 有賀誠門(perc) 増田一郎(vib)
横田年昭(fl) 横内章次(g) 西条孝之介(ts) 向井滋春(tb)


1.The dialogue with bass
2.The dialogue with percussion
3.The dialogue with vibraphone
4.The dialogue with flute
5.The dialogue with guitar
6.The dialogue with tenor saxophone
7.The dialogue with trombone



菅野沖彦氏が録音を手がけたオーディオ・ラボ・レコード。
1970年代に当時最高の技術を駆使した高品位録音で一世を風靡したオーディオ・ラボの歴史的音源を、ハイエンド・ディスクの頂点とも言える「ダイレクト・カットSACD」として発売。
日本のみならず海外でも話題となった名盤が、マスターテープから直接おこしたダイレクト・カットによって聴けるという贅沢をお楽しみください。


録音:1977年11月28、29日
イイノホールにて収録


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