2010年9月アーカイブ

エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団



ブルックナー:交響曲第8番
(ノヴァーク第1稿1887年版)



インバル/都響によるブルックナー8番が登場します。ブルックナー:交響曲第5番(EXCL-00036)、マーラー:交響曲第4番(OVCL-00421)でレコード芸術特選。特にマーラー4番では宇野功芳氏が新譜月評、現代名盤鑑定団、8月号のホーネックのマーラー4番の月評記事上においても大絶賛の言葉を寄せています。このように昨今楽壇において、ますます評価を得ているインバル/都響の最新盤はブルックナーの巨大なシンフォニー、第8番。フランクフルト放送響との録音でも使用した「ノヴァーク第1稿1887年版」で演奏されています。
インバルは持ち前の構築力でブルックナーの美しい旋律の推移、神々しい和声感を浮き立たせています。都響も全ての楽器がよく歌い込み、高い機能を聴かせます。インバル&都響の熟された信頼関係によって、壮大なブルックナーの大曲が奏でられます。


録音:2010年3月25日
東京文化会館にてライヴ収録


沼尻竜典(指揮)
大阪センチュリー交響楽団
浜田理恵(ソプラノ)
寺谷千枝子(メゾ・ソプラノ)
永田峰雄(テノール)
合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル
   大阪センチュリー合唱団



ンデルスゾーン:交響曲第2番 変ロ短調 
作品52 「神をたたえる歌」

第1部 : シンフォニア
第2部 : 1.合唱
      2.テノールのレチタティーヴォとアリア
      3.合唱
      4.ソプラノ2重唱と合唱
      5.テノール・ソロ
      6.合唱
      7.コラール
      8.ソプラノとテノールの2重唱
      9.最後の合唱



沼尻竜典&大阪センチュリー交響楽団の最新録音はメンデルスゾーン:交響曲第2番「神をたたえる歌」。楽器編成の巨大さ(2管編成のフルオケとソリスト、合唱、オルガン)とオラトリオを思わせる壮麗な旋律や響は、前世代のベートーヴェン:交響曲第9番や次世代のマーラー:交響曲第8番を彷彿とさせる。

沼尻のタクトも奇をてらう事無く、的確に統一されたモティーフや主を讃える旋律を浮き立たせる。録音機会が少なく単体での発売は点数が少ない本作だが、メンデルスゾーンの傑作と名高い作品である。日本のオーケストラによる演奏という点も含め、貴重な一作!


録音:2010年5月13日
ザ・シンフォニーホールにて収録


次田心平(テューバ)
新居由佳梨(ピアノ)



モンティ:チャルダッシュ
葉加瀬太郎:情熱大陸
エムラー:テューバストーン
中川英二郎:トライセンス
メンデス:ロマンツァ
グリエール:コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲
ゲディゲ:コンサート・エチュード
カサド:愛の言葉
ビゼー/メンデス編:ボヘミアの踊り
クロル:バンジョーとフィドル
マレー:ル・バスク
パッヘルベル:カノン



読売日本交響楽団のテューバ奏者であり、日本のテューバの概念を粉砕するかのような、奏者が登場しました。次田心平は日本管打楽器コンクールにて満場一致の1位を獲得し、同年代のテューバ奏者の中でもダントツの実力を備え、侍ブラスなどのアンサンブル団体からも引っ張りだこ状態です。すでに高い人気を誇っております。
その彼が、満を持しての初ソロ・アルバムを作りました。曲目は、見てのとおりの驚異! とてもテューバのアルバムとは思えぬほどです。ヴァイオリンでも難度の高い、「チャルダッシュ」や「バンジョーとフィドル」。「情熱大陸」は聴きものです。それらをテューバで吹きまくります!! 驚異のテクニック! これほど雄弁な楽器だったとは! テューバの概念が粉砕です。
聴いてて驚き、胸躍らせるアルバムの登場。まさに「最高のテューバ」=「TuBest!」です。ぜひお聴き下さい。


録音:2010年4月16-18日
富山・北アルプス文化センターにて収録


木野雅之(ヴァイオリン)



R.クロイツェル:ヴァイオリン教本 42のエチュード



子供達から大人までのヴァイオリン教本であるクロイツェル:42のエチュード。その作品を、CDとブックレットの木野雅之自身の解説と共に学ぶことができます。教本的側面はもちろん、音楽的にも太く厚い音色と超絶技巧が一つ一つの小品に生命を与えるものとなっています。また、録音頻度も少ない作品ですので、歴史的価値の上からも大変貴重なディスクといえるでしょう。ヴァイオリンの学習者やそのご家族、音楽愛好家の方など、多くの方に聴いていただきたい作品です。
2枚組み3,000円とお買い求め易い価格でのご提供となります。


録音:2010年6月28-29日 
富山・北アルプス文化センターにて収録


小林美恵(ヴァイオリン)
加藤洋之(ピアノ)



ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり
シマノフスキ:神話 -3つの詩曲-
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
ドヴォルザーク:ユモレスク
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
ポンセ:エストレリータ
イザイ:子供の夢
マスネ:タイスの冥想曲
プロコフィエフ:マーチ(歌劇「3つのオレンジへの恋」)
サン=サーンス:カプリース
ロッシーニ/テデスコ編:フィガロ



ロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で日本人として初めて優勝した小林美恵。その優勝から20年がたち、記念アルバムを収録しました。
年齢を重ね、演奏家として円熟期に入った小林美恵がこれまでの20年を振り返り、これまで大切に演奏してきた名曲たちをこの節目に選び、収録。小林がはじめてステージに立ったときに弾いた「ユモレスク」や、節目節目に演奏してきた「ツィゴイネルワイゼン」など、小林にとっての愛曲ばかりです。また、ピアノを弾くのも15歳のころから共演している加藤洋之。非常にのびのびと自由に、そして華やかに奏でます。新たなキャリアへ楽しみになるアルバムです。


録音:2010年5月19-21日 
埼玉・三芳町文化会館(コピス三芳)にて収録


アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)



バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
     シャコンヌ(クニャーゼフ編)



クニャーゼフ初となるバッハ:無伴奏チェロ組曲全集の再登場です。1979年ガスパル・カサド・チェロ・コンクール3位、1987年トラパーニ国際室内楽コンクールで1位、1990年チャイコフスキー国際コンクール・チェロ部門で2位を獲得するといった輝かしい受賞暦の陰で、10代後半に突然みまわれた難病、演奏旅行中の交通事故、最愛の妻の死など、数々の苦難を乗り越えてきました。
そうした強い精神力をもつクニャーゼフだからこそ奏でられた、真摯で敬虔なバッハへの姿勢がここにあります。ゆるぎない低音に支えられた、芯の太い表現力。ここまで強い気持ちがこめられた無伴奏組曲は、他では聴けません。
また、本作品にはクニャーゼフ自身が編曲した、シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ No.2 BWV.1004 より)が収録されています。世界初録音となるこの作品は、ヴァイオリンでの演奏とはまた違った角度からの、骨太な表現をお楽しみいただけます。
3枚組みで3000円(税込)という価格設定もあいまって、非常に魅力に満ちあふれた商品となっています。
自信を持ってみなさまにお届けします。


録音:1996年


山田和樹(指揮)
東京混声合唱団
東京交響楽団



武満徹:混声合唱のための「うた」より (アカペラ)
     「さくら」 「島へ」 「○と△の歌」 「翼」
木下牧子:混声合唱とオーケストラのための「鴎」
團伊玖磨:混声合唱とオーケストラのための「筑後川」
      「みなかみ」 「ダムにて」 
      「銀の魚」 「川の祭」 「河口」
佐藤眞:カンタータ「土の歌」
    「農夫と土」 「祖国の土」 「死の灰」 「もぐらもち」
    「天地の怒り」 「地上の祈り」 「大地讃頌」



2009年、第51回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、ヨーロッパではパリ管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団などを振り、日本では2010年8月にサイトウキネンオーケストラでデビューした山田和樹。今後、ベルリン放送響、BBC交響楽団などでのデビューが予定され、昨今では楽壇においても実力を幅広く認知され、特に合唱指揮の分野においては声楽の畑中良輔などから高く評価されています。
現在東京混声合唱団のレジデンシャル・コンダクターを務めている山田が、同合唱団と、東京交響楽団とともに名だたる日本人作曲家による合唱の名曲を演奏。エクストンでは、東京オペラシティで行われた貴重なこのコンサートをライヴ収録しました。
武満徹のアカペラ、團伊玖磨の「筑後川」、木下牧子の「鴎」、そして佐藤眞の「土の歌」など、どれも名曲中の名曲。特に「筑後川」や「土の歌」からの“大地讃頌”などは、合唱コンクールなどでは必ず歌われる、お馴染みの合唱曲です。
レパートリーが充実している上に、東京混声合唱団と東京交響楽団によるオーケストラ伴奏という、贅沢な組み合わせによる演奏で、もとより合唱指揮者としてのキャリアと実力を持っている山田のこだわりも感じ取ることができます。
アカペラから壮大な「大地讃頌」まで、温かく美しい歌声が身に染みる一枚です。


録音:2010年3月3日
東京オペラシティ・コンサートホールにてライヴ収録


高橋多佳子(ピアノ)



シューマン:クライスレリアーナ 作品16
       謝肉祭 作品9
       トロイメライ 作品15-7



日本を代表するショパン弾きである高橋多佳子の最新セッション録音として取り組んだ作曲家は、ショパンと同年に生まれ、今年同じく生誕200年というメモリアル・イヤーを迎えた、ロベルト・シューマンです。
高橋多佳子にとって、初のシューマン・アルバムとなる当盤では、シューマンの代表的な楽曲、クライスレリアーナと謝肉祭を取り上げ、高橋多佳子の新境地を見せます。しっとりとロマンティックに、メロディを紡いでいきつつ、シューマンのいりくんだ書法やリズムを、しっかりと描いてゆきます。
ショパンと同時代を生きたシューマンの独特のユーモアある世界観がよみがえるようです。高橋多佳子の技術の高さと音楽とのバランスが、最高点で交わり、最上のシューマン・アルバムとなりました。また、美しく奏でられる「トロイメライ」もアンコールかのように収録。メモリアル・イヤーに届いた高橋多佳子による至高のアルバムです。


録音:2010年6月23-25日
富山北アルプス文化センターにて収録


江崎昌子(ピアノ)



ショパン:アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ
        ノクターン第2番、幻想即興曲
マチェイェフスキ:マズルカNo.2、No.8、No.10、No.13
ザレンプスキ:グランドポロネーズ
パデレフスキ:メロディ、マズルカ Op9-3、 Op.5-2、
        幻想クラコヴィア、伝説曲、メヌエット



2010年、江崎昌子がポーランド政府から贈られたグロリア・アルティス文化勲章のメダルを記念して自身が選んだポーランド作曲家達による作品を集めた生誕記念企画アルバムです。
ザレンプスキやマチェイェフスキ、そして江崎のレパートリーであるショパンの作品も含め、聴きごたえたっぷりの叙情美あふれる演奏をお楽しみいただけます。
ライナーも演奏者自身による興味深い内容です。


録音:2010年7月7-9日
富山北アルプス文化センターにて収録

セルゲイ・エデルマン(ピアノ)



ショパン:バラード全曲 
     第1番 ト短調、第2番 ヘ長調
     第3番 変イ長調、第4番 ヘ短調
     舟歌、幻想曲、幻想ポロネーズ



エデルマンのアルバムの中でも特に人気の高いショパン盤。確固たるロシア・ピアニズムを聴かせるエデルマンの演奏が、ついにダイレクト・カットSACDになりました。特に「幻想曲」では神業ともいえる怒涛の演奏で、歴史的名演といっても過言ではありません。音楽的にもオーディオ的にも高い評価を受けているエデルマンの演奏をダイレクト・カットの高精細な音、臨場感あふれる音響でお楽しみください。


録音:2009年5月31-6月1日
富山北アルプス文化センターにて収録


ラデク・バボラーク(ホルン)
アレシュ・バールタ(オルガン) 
チェコ・ホルン・コーラス



ブルックナー:
アヴェ・マリア
「ヴィントハークのミサ」ハ長調 WAB.25
モテット集/ボク編
アダージョ(交響曲第7番より 第2楽章)/ボク編



バボラークの圧巻の演奏、ブルックナーの交響曲第7番2楽章のホルン&オルガン版をはじめ、「チェコ・ホルン・コーラス」による神々しい天上の響きともいえる演奏を繰り広げる“ブルックナー・イン・カテドラル”。
教会録音によってオーディオ的にも楽しめる当盤が遂にダイレクト・カットSACDで登場。しかもマルチ・サラウンドで楽しめます。あたたかくも荘厳な響きが更に精緻に臨場感を伴って響きます。


録音:2008年7月21-23日
チェコ、モスト聖母被昇天教会にて収録


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