2011年3月アーカイブ

エリアフ・インバル(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団



マーラー:交響曲第5番



好調、都響とのマーラー全集シリーズが進行中のエリアフ・インバル。今回は現在音楽監督を務めるチェコ・フィルハーモニー管弦楽団とマーラー:交響曲第5番が登場!
80年代、フランクフルト響との全集で、マーラー指揮者として決定づけたのも、この第5番でした。周知の如くチェコ・フィルもまた、マーラー演奏については独自の伝統をもち、今回の録音からはマーラーに対する違った感性の対峠から生まれた、ゆるぎのないマーラー像が聴きとれます。
「中欧での本物のマーラーを、自分の最高の理想のものとしたかった。」とインバルの言葉通り、この第5番は今までの盤とも違う、今のインバル、今のチェコ・フィルのすべてが収録されています。


録音: 2011年1月20-21日
プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールにて収録

 

ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
シドニー交響楽団
リッリ・パーシキヴィ(メゾ・ソプラノ)
ステュアート・スケルトン(テノール)



マーラー:大地の歌



中国の偉大な詩人、李白、王維、孟浩然らの詩から霊感を受けて作曲されたといわれるこの曲で、アシュケナージは流麗さと哲学的深遠さをともなった演奏を聴かせてくれます。
ソロのメゾ・ソプラノはリッリ・パーシキヴィ。サイモン・ラトルやエサ・ペッカ・サロネンらとたびたび共演しているフィンランドの歌手です。しなやかながらも密度の濃い美しい歌声で、聴くものをわしづかみにしてしまいます。
特に第4楽章で聴かせる甘美さと勇ましさのコントラストは圧巻です。テノールのステュアート・スケルトンも、磐石なパフォーマンスでこの曲に花を添えます。
 


録音: 2010年5月26、28、29日 
シドニー・オペラハウス、コンサート・ホールにて収録

 

エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団



ブルックナー:交響曲第6番 (1881年ノヴァーク版)



快進撃を続けるインバルと都響の一連のライヴ録音によるシリーズ。その演奏は必ず聴衆の期待に応え、楽壇、数多くのインバル・ファンの耳を惹きつけています。
そして、3月のインバル&都響公演に向け、2010年11月に収録したブルックナー6番をリリースします。絹のような弦楽器のサウンドに管楽器の確かな和声が寄り添い、重厚で豊かなブルックナー・サウンドを生み出しています。
演奏によって新鮮な魅力を聴かせつつも厳格なまでに自己の哲学を貫くインバル。その姿勢が、確固とした人気を保つ秘訣といえます。マエストロ・インバルの偉業がここに加わりました。
 


録音: 2010年11月30日 
サントリー・ホールにてライヴ収録
 

ラデク・バボラーク(ホルン)
菊池洋子(ピアノ)



デュカス:ヴィラネル
フランセ:ディヴェルティメント
ボザ:森にて
ビュセール:カンテコール
サン=サーンス:ホ調のロマンス 作品67
サン=サーンス:ロマンス 作品36

<20世紀フレンチ・リサイタル・ピース>
カントルーブ:ダンス
アムレール:ガヴォット
マルテッリ:ワルツ
パッサーニ:晩課集
フランセ:オクターヴのカノン



小菅優とのR.シュトラウスのCD、オーケストラ・スタディ&エチュード作品などで最近益々録音活動を活発に行い、話題盤をリリースしているバボラークの新録音は、モーツァルト国際ピアノコンクールで日本人として初めて優勝した菊池洋子とのフランス作品のデュオ。アフラートゥスとのCD(“R.シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」ピアノ六重奏版”OVCC-00033)でも共演を果している2人がこのCDでは洒脱なセンスによるデュオの妙技を見せています。
特にフランセなどの作品では軽妙なエスプリを存分に見せ楽しませてくれます、ボザ「森にて」やデュカス「ヴィラネル」では力強い音色を響かせます。そしてInternational Music Companyから出版されている曲集「20世紀フレンチ・リサイタル・ピース」を取り上げており、近代フランス人作曲家による知られざる珠玉の曲を聴くことができます。
またこのCDにはホルン学習者が必ず演奏する曲が多数収録されていて、ホルン吹きにとってはかかせない1枚です。バボラークの柔らかい音色による“フレンチ・リサイタル”をご堪能ください。


録音:2010年9月28、29日
茨城・小美玉市四季文化館みの~れにて収録

 

横井和子(ピアノ)



ガルッピ:ソナタ二短調
シューマン:アラベスク
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」
高田三郎:前奏曲より「風に踊る陽の光」
奥村一:ピアノのためのカプリッチョ
スメタナ:チェコ舞曲集第1集「4つのポルカ」よりイ短調
スメタナ:ポルカ形式によるボヘミアの思い出より変ホ長調
シューマン:トロイメライ
ショパン:ワルツ第9番「別れ」作品69-1
ショパン:ノクターン第20番<遺作>



横井和子は、大阪教育大や大阪芸術大の名誉教授。(社)日本演奏連盟や日本ショパン協会理事などを歴任する、関西クラシック楽壇を代表する重鎮。

長い経歴ながらこれまでCDが存在せず(私家盤を除く)、これが公式デビューとなります。
また、このコンサートを持って、カザルス・ホールは長い歴史に幕をとじました。
その意味で、ラストを飾ったこのライヴは、ひとつのモニュメントでもあります。
90歳のライヴと思えぬほど、音楽は躍動と静謐に満ち、その豊かなる滋味は、聴き手のきもちを暖かく包みこんでくれます。


録音:2010年3月17日
東京、日本大学カザルス・ホールにてライヴ収録

 

 
<DISC1>
R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき~日の出
ホルスト:惑星~木星
シベリウス:フィンランディア
ドヴォルザーク:チェコ組曲~フィナーレ
スーク:おとぎ話~ルナ王妃の呪いと愛の勝利
ヴェルディ:「運命の力」序曲
ボロディン:だったん人の踊り
エルガー:「エニグマ変奏曲」~二ムロッド
ラフマニノフ:交響的舞曲作品45~第3楽章

<DISC2>
オルフ:「カルミナ・ブラーナ」~おお、運命よ
ワーグナー:「ローエングリン」第3幕への前奏曲
ワーグナー:ワルキューレの騎行
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭
シャブリエ:交響詩「スペイン」
ボロディン:中央アジアの草原にて
リスト:レ・プレリュード
チャイコフスキー:スラヴ行進曲
ショスタコーヴィチ:祝典序曲



★ オーディオ評論家、山之内正氏による「エクストン・サウンドの魅力」(巻頭エッセイ付)
★ 収録曲担当エンジニアによる「聴きどころポイント」のコメント付!
★ サウンドに新たな魅力をもたらすリマスタリング


エクストン最大の特徴でもある良質な録音は、再生機器のチェックにも役立ちます。オーディオ・ファンには嬉しい曲ごとのエンジニアコメントつき!



古今のオーケストラ名曲を、最良の音質でお聞きいただくコンピレーション・アルバム。壮麗にして、光彩あふれるレパートリーをリッチなサウンドで味わっていただけます。
クラシック・ファンの方はもちろん、初心者にもオススメの一枚です。

マーツァル、デ・ワールト、アシュケナージ、コバケン、ホーネックとエクストンを代表する充実したアーティスト群が、ベスト盤ならではの贅沢なサウンドをお届けします。

木野雅之(ヴァイオリン)
ポーランド放送交響楽団
ホセ・マリア・フローレンシオJr.(指揮)



シンディング:ヴァイオリンと管弦楽のための組曲
パガニーニ:ラ・カンパネラ
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
ヴィエニャフスキ:グノーの「ファウスト」の主題による幻想曲
パガニーニ:ロッシーニの「タンクレディ」のアリア「こんなに胸さわぎが」による序奏と変奏曲



現在、日本フィルのコンサートマスター、またソリストとして活躍をする日本を代表するヴァイオリンの名手、木野雅之が、20年近く前にキャニオン・クラシックスでリリースした名盤が新たに復活します。木野雅之の超絶的なテクニックが見事に披露され、話題となったアルバムです。イブリー・ギトリスやルッジェーロ・リッチなどといった伝説的ソリストから、絶賛を受けた木野雅之のテクニックに圧倒されることでしょう。ヴァイオリンにとって重要なレパートリーである「ツィゴイネルワイゼン」や「ロンド・カプリチオーソ」なども収録されております。若き日の木野雅之の鮮やかな演奏をお楽しみください。


録音:1993年2月17-19日
ポーランド・シュヴィアトヴィッド・センターにて収録

 

 

飯森範親(指揮)
山形交響楽団



シューマン:
交響曲 第1番 変ロ長調 「春」 作品38
交響曲 第4番 ニ短調 作品120 (1841年初稿版)



飯森&山響はこの数年シューマンの交響曲を定期公演で取り上げ、毎回斬新な演奏で好評を得ています。また、並行して行われているモーツァルト定期ではピリオド楽器を用いたオーケストラ編成で交響曲全曲演奏に取り組んでいます。
今回シューマンはその延長線上に位置するロマン派の交響曲の再現という観点にたって行われました。この時代あらゆる楽器が発展し、現代の我々が使用する楽器への移行期とも考えられ、作曲年代からの考証を基に、特に金管楽器については、ピリオド楽器を任意に使用し、巧みにシューマンのオリジナルサウンドを再現しています。
また、第4番は第1番の直後に書かれた初稿版を使用し、シューマン初期のオーケストレーションをピュアなサウンドで再現しています。第4番の完成版作品120はYSOライブ栄えあるファースト・アルバム(OVCX-00024)に現代の楽器と奏法で収められています。この聞き比べも大きな楽しみとして、音楽ファンを魅了するでしょう。


録音:2011年1月9-10日、17-18日
山形テルサにて収録
 

上野真(フォルテピアノ)



ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 作品53 「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ 第23番 へ短調 作品57 「熱情」
幻想曲 作品77

<使用楽器>
Instruments (Collection Yamamoto) :
Mattaeus Stein (attributed), Vienna,cirea 1820 (Op.53&Op.77)
John Broadwood, London, 1816 (Op.57)



今回時代考証を基に上野は、ベートーヴェンが作曲時に使用していたものと同じメカニズムをもつオリジナルのフォルテ・ピアノ2台を弾き分けて、「ワルトシュタイン」と「熱情」という2大ソナタを収録しました。ウィーン式メカニズムを持つ、1820年製、マテウス・シュタイン作と伝えられる楽器ではワルトシュタインと幻想曲、1816年製、ジョン・ブロードウッド作イギリス式メカニズムを持つ楽器で「熱情」を演奏しています。これらの楽器を巧みに生かし、如何に曲を構築したかが理解できる内容になっています。ピアノという楽器が急速に変化を起こし発展して行く過程において、ベートーヴェンがそのメカニズムとサウンドの違いを、その偉大なるピアノ曲に昇華していることがこのアルバムで聴くことが出来ます。


録音:2010年4月6-8日
富山・北アルプス文化センター にて収録
 

 


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