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チェコ・フィル&アフラートゥスを支える名手、ロスコヴェッツ(fg)による最新録音!

ファゴットという楽器は不思議な楽器だと改めて思う。音域が広く、何より音色が多彩だ。現代では冷戦時代と違い、情報化が進んでそれぞれの楽器のメソッドも一緒で、世界中のオーケストラの音も近い。勿論個々を構成する楽器の音色なども似通って来た訳だ。ウイーンフィルのウインナオーボエやウインナホルンは特別だが、ファゴットに至っては殆ど同じメーカーのものが多いらしい。しかし、この楽器の音色は世界中で余りにも違う。まことに地域や人によって出て来る音に違いがあるのは、録音する我々にとって楽しいものである。

ロスコヴェッツはチェコフィルの首席ファゴット奏者であり、また木管五重奏団のアフラートゥスクインテットでも活躍している名手だ。同じアフラートゥスのホルンを受け持つ、バボラークのバッハ無伴奏ソナタの収録の際、録音現場に来て、「いつかは自分もやってみたい。」と話していた。あれから7年が経ったわけだ。この間数多くのチェコフィルの録音の際など、

「準備はどう?」

「いやあ、まだまだ出来ないよ。」

といった会話を交した。そろそろ忘れかけていた頃、

「ようやく始められそうだ。」という話で、今回の録音にこぎつけられた訳だ。録音はプラハ郊外の小さなチャペルで行った。彼が子供の頃から通っているという教会で2晩で録音を終えた。毎晩2時間程度の録音だったから、恐ろしくミスのない、さすが歳月を重ねて完成させた演奏だった。

ロスコヴェッツのファゴットは、太くて、音の芯がハッキリした音だ、リードが震える音の高音成分も豊かで、表現力に富む。リリースが楽しみな作品がまた一つ増えたと嬉しく思っている。

(T.E.) 


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