2012年1月アーカイブ

小林研一郎(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団


ベートーヴェン:
交響曲 第4番
交響曲 第6番「田園」


 真実一路、ひたむきに正道を歩むマエストロの精髄。小林研一郎&チェコ・フィルのコンビによる、ベートーヴェン交響曲チクルスの第4弾は交響曲第4番と「田園」という、すがすがしいカップリングです。マエストロ小林は、近年流行の分析型やノンヴィヴラート奏法などには眼もくれず、楽曲そのものを渾身に謳い上げる、一球入魂勝負型に徹しています。そのため、音楽はいっさい矮小化されることなく、豊かな生命力を持って聴き手に迫ってくるのです。「田園」全体を包みこむヒューマンな感情、「第4番」に見られる純度の高い響きなどは、巨匠の円熟味とパッションが絶妙にコンバインされ、比類なき充実の輝きを放っています。なおこのアルバムでは、「第4番」からエクストンが導入した、新開発管球式マイク・プリ・アンプによって、これまでにない密度の濃いサウンドが誕生しており、これも大きな聴きどころの一つです。


収録:2010年11月18-19日、2011年10月19-22日
プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールにてセッション&ライヴ収録

 吉田恵(オルガン)


バッハ:
小フーガ ト短調 BWV578
ああ神よ、天よりみそわなし BWV741
主イエス・キリストよ、われらを顧みて BWV 709
幻想曲とフーガ ト短調 BWV54
われ汝に別れを告げん  BWV735
われ汝に別れを告げん  BWV736
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547
コラール・パルティータ BWV768
パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582


日本におけるバッハのオルガン演奏の第一人者による、待望の初CD!吉田恵は、2004年から2010年まで13回のコンサートでバッハのオルガン全曲演奏をカザルスホールで行い、これは新バッハ全集としては日本人では初、という画期的な壮挙となりました。これは、その吉田恵が満を持して挑んだ録音で、彼女にとってもCDデビューとなります。録音に選ばれたのは、オランダのフローニンゲンにある歴史的オルガン。バッハが存命中から敬愛していたオルガン製作者、アルプ・シュニットガーの手になるもので、一般的に「シュニットガー・オルガン」と呼ばれ、ヨーロッパでも至宝的存在となっている名品です。その荘厳かつ朗々と鳴り渡る響きを、SACDハイブリット盤で堪能ください。


収録:2011年8月21-22日
フローニンゲン、聖マルティン教会にて収録

ミロスラフ・ケイマル(トランペット)
ヨゼフ・スーク(指揮)
スーク室内管弦楽団


パッヘルベル:カノン、パルティータ第6番&第5番
テレマン:トランペット協奏曲 ニ長調
ヘルテル:トランペット協奏曲 変ホ長調
ヘンデル:トランペット協奏曲 ニ短調


ケイマルが歌い上げるバロックの調べ。名匠ヨゼフ・スークと奏でるバロック・コンサート。1991年東京、秋川で行われたコンサートのライヴ演奏がハイブリッド盤として再リリースとなります。ケイマルの朗々たるサウンドは、輝きだけでなくふくよかな響きでホールを満たします。心に響く美しいビブラート、軽やかなロンド。低音から高音まで変わることない音質。そして、圧倒させる高音の伸び!これぞトランペットの醍醐味であり、金管楽器ファンの喜びです。また、2011年惜しまれつつも亡くなったチェコ・ヴァイオリンの巨匠ヨゼフ・スークのサポートにより音楽をより高みへと導きます。チェコの美しい弦楽器によるパッヘルベルのカノンなど、音楽の至福のひとときをお楽しみ下さい。


録音:1991年東京、秋川にて収録

ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)


リスト:バラード第2番
ハンガリー狂詩曲第3番,第11番,第15番「ラコッツィ行進曲」
葬送曲(「詩的な宗教的な調べ」より)
コンソレーション第3番
イゾルデの愛の死(原曲:ワーグナー)
ノクターン「夢の中に」
パガニーニ大練習曲第2番「オクターヴ」


円熟のピアニストへ ― ヤブロンスキーの天性のピアニズムが煌くリスト・アルバム!10代の頃から世界の舞台で活躍し、音楽ファンを驚かせてきたペーテル・ヤブロンスキーも40代に入り、ピアニストとして円熟の時期を迎えようとしています。ヤブロンスキーの大きな魅力である独特のタッチ、強靭なリズム感の良さは、他のピアニストを寄せつけず、又、時折見せる、甘美で繊細な世界観は、聴くものの心を鷲掴みしてゆきます。本アルバムではヤブロンスキーが愛してやまないリストの楽曲をチョイスし、その魅力を存分に披露しています。ブックレットにはヤブロンスキー自身によるライナーノートを収め、ピアニズムの祖であるリストへの深い愛情と自身の演奏美学が垣間見えます。着実に成長していった彼の音楽性を堪能できる久々のソロ・アルバム、注目です。

<ヤブロンスキーよりアルバムに寄せて>

「このディスクでは、リストの生涯や時々の関心を網羅するべく選曲をしており、リストの音楽家人生の多彩な側面に肉薄しています。初期の超絶技巧による作品から、トランスクリプションの大家としてのリストに至るまでの変遷が垣間見れ、リストが亡くなる前年の作である「夢の中に」も収録。決して音数は多くなくても、華やかな技巧が溢れており、シェーンベルクよりも前にもかかわらず、12音技法を彷彿とさせ、リストの音楽の多面性をお楽しみ頂けると思います。」 


 


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