2010年1月アーカイブ

サカリ・オラモ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団



マーラー:交響曲第1番「巨人」



現在RSPOの首席指揮者として活躍するオラモはラトルの後継者としてバーミンガム市交響楽団の音楽監督を引き継いだなど世界が注目する指揮者。そしてこれまでドラティ、ベルグルンド、ターリヒ、ギルバート・・・といった数多くの巨匠たちが首席指揮の座に就き、国際的地位を向上させてきた北欧の名門RSPO。まさしく、北欧の最強コンビともいえる両者によるマーラー演奏が登場です。
弦楽器の絹のような美しさ、金管の圧倒的なパワー、こだわりのテンポ感。両者の厚い信頼関係と、秀逸な構築力によって、力強く神々しいマーラー演奏を描き出しています。


録音:2009年9月10-12日 ストックホルム・コンサートホール 

ズデニェク・マーツァル(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団



ブラームス:交響曲第4番



2009年11月からスタートした当シリーズもついに第3弾。チェコ・フィルによるブラームス交響曲の録音は希少で、大いに話題となっています。
交響曲第4番では、チェコ・フィルの豊潤なアンサンブルで冒頭からロマンティシズムたっぷりに歌い上げ、艶やかな響きを作り出しています。弦楽器と木管、金管が力強く美しく織り成してゆき、マーツァルによるタクトで高揚感を見せながらも緻密に構成されたブラームスを聴くことができます。 


録音:2005年1月13、14日 
プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールにて収録

山田和樹(指揮)
横浜シンフォニエッタ 



ビゼー:交響曲 ハ長調
モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調「ジュピター」KV551



新しい旋風!山田和樹と横浜シンフォニエッタのデビューアルバムです。
モーツァルト「ジュピター」とビゼーの交響曲、古典派と前期ロマン派の 同じハ長調という調性でありながら、まったく違った形式を持つ「2つの交響曲」をコンクール優勝後、凱旋演奏いたしました。
持ち前のオリジナリティーで新鮮に、かつ大胆に、この「ハ長調交響曲」を新たな世界で創造します。
躍動感あふれる山田和樹の〝魅せる世界“をお楽しみいただけます。山田和樹はコンクール優勝後、今回の収録のビゼー:交響曲をパリ管弦楽団と演奏。


録音:2009年10月27-29日 
横浜 青葉台 フィリアホールにて収録

児玉桃(ピアノ)



メシアン:「鳥のカタログ」(全曲)
第1巻 1.キバシガラス
         2.キガシラコウライウグイス
         3.イソヒヨドリ
第2巻 4.カオグロヒタキ
第3巻 5.モリフクロウ 
         6.モリヒバリ
第4巻 7.ヨーロッパヨシキリ
第5巻 8.ヒメコウテンシ
         9.ヨーロッパウグイス
第6巻 10.コシジロイソヒヨドリ
第7巻 11.ノリス
         12.クロサバクヒタキ
         13.ダイシャクシギ



2008年のメシアン生誕100年のメモリアルイヤーに「児玉桃メシアンプロジェクト」と題して、5回の演奏会でメシアンの主要曲を演奏するという意欲的な企画で話題となった児玉桃ですが、その集大成として望んだのが当アルバムです。それらの演奏会は演奏内容、企画ともに大きく評価され、「芸術選奨文部科学大臣新人賞」「中島健蔵音楽賞」を受賞。このメシアン・イヤーは児玉桃のためにあったともいえる年になりました。
レコード芸術誌でも特選盤になるなど名盤の仲間入りとなっている、前アルバム「幼児イエスにそそぐ20の眼差し」の第2弾「鳥のカタログ」です。
児玉桃のメシアン演奏は、真摯にメシアンの持つ世界観に向き合い、児玉桃の日本人離れした美しいタッチと音色で描いてゆきます。要求される難易度の高いテクニックもしなやかに奏でてゆき、ただテクニックのみで片付けられがちのこれらの曲を、高次元な世界で演奏され、これぞ初演者のイヴォンヌ・ロリオも認める理由がわかります。
メシアンは鳥類学者としても知られ、鳥の歌声を採集していました。日本においても軽井沢などでも採集されています。その結果生まれた超大曲が「鳥のカタログ」です。
13匹の鳥がタイトルについていますが、全部で70種以上の鳥の歌声がこれらの曲には収められています。一般的には難しい曲に捉えられていますが、メシアンの鳥に対する愛情と自然への慈愛を感じとることができます。「眼差し」が神への祈りの曲だとすれば、この「カタログ」は自然(鳥)の驚異を表しています。
児玉桃による「カタログ」は「眼差し」と共にメシアンを次代に伝える代表的なアルバムとなるでしょう。またメシアンがこの曲に寄せる文章の日本語訳を掲載。資料的にも大変価値のあるアルバムです。


録音:2009年2月24-26日、4月16-18日 
茨城・小美玉市四季文化館みのーれにて収録

江崎昌子(ピアノ)



シューマン: 子供のためのアルバム 作品68



シューマンが愛娘への贈り物として捧げたこの作品集は親から娘に対する優しさ、温かさが満ち溢れる美しい小品集です。
ここでは 江崎昌子ならではの唄心と表現豊かな叙情美によって子供から大人まで楽しめる内容に仕上がりました。
またフレーズ表現の練習曲としての重要なレパートリーであり、ライナーも演奏者自身による興味深い内容が満載です。


録音:2009年10月17-18日 
富山北アルプス文化センターにて収録
 

飯森範親(指揮)
山形交響楽団



ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 「ワーグナー」(1873年版) 



山響自主制作レーベル YSOライブ、ブルックナー・セッションレコーディングは前作、第5番に続く新アルバム登場です。好評であった定期演奏会後、前作同様にわずか60数人のオーケストラの演奏で、この曲の原点となる1873年版(初稿)を採用しています。タンホイザーの主題やトリスタン和音など、ワーグナー作品の引用が多様に用いられ、ロマンに溢れる大作に仕上がっていました。「ワーグナー」という副題を表す意味が、この初版では如実に理解できることでしょう。後の改定ではその引用も削除されその存在感は薄くなって行きます。飯森&山響の緻密なアンサンブルとオルガン的なハーモニーに支えられたブルックナー・サウンドで、この初版が持つ音楽の深遠さと同時に表れる壮大な精神性を描き、まさに蔵王山系パノラマ、精霊と自然のこだまとして響き渡らせます。

 

DSDレコーディングでセッション収録されたこのアルバムはオルガン的に響き渡るオーケストラサウンドを見事に再現することに成功しています。静寂間と力強さを伴うコンサートホールのプレゼンスを、SACD層ではDSD非圧縮信号のピュアなマスターサウンドでお聞きになれます。


2009年 8月3-4日 山形テルサにて収録
        (セッション・レコーディング)


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